長田会長の『落とし込み入門 〜その2〜』

落とし込み入門 〜アタリ大研究〜


最新ニュース! 長田会長『深ダナでのパイプのアタリとアワセ』 最新ニュース!

 神戸港を中心に約二十年弱、季節を問わず落とし込みでチヌを追い続けているが、この釣りを取り巻く状況で大きな変化をいくつか感じている。
 一昔前は落とし込みのシーズンといえば、四月から始まり十一月の前半で終盤を迎えたものだ。
 チヌは秋深くなると沖へ落ちていく、というのが定説であったので、よっぽどの変わり者(かくいう私もそうであった。)以外は、冬場に堤防から落とし込みでチヌを狙うことはなかった。
 が近年、温暖化の影響もあってか、沖に大きく移動するチヌよりも、近くのスリットケーソンや、テトラ、ドルフィン、台船などに居着くチヌが多くなったように思う。
 昔はいなかった終盤の好餌ミドリイガイや、低水温期のパイプも多大な影響を与えていると思われる。
 パイプの出現以前は、あまり注目されることのなかった深ダナや際底での釣りが、今では冬場の落とし込みの必然となったのだ。
 ここでは、大阪湾・神戸港でのこれからの季節の定番エサになったパイプのアタリやそのアワセについて、私の経験から感じたことを述べていこう。

 一般的にチヌのタナでのアタリは大別すると、止まりアタリと引き込みアタリに区別することが多い。
 パイプを使った深ダナ(三ヒロ〜底手前)でも基本は同じである。
 がアタリの認識で最も重要なことは、通常と違う糸(仕掛け)の変化を全てアタリとみなす事だと思っている。
 活性の高い状況であれば、アタリの見極めにそんなに苦労はいらない。
 落とし込みをしていて苦労をするのは、その時の状況によって、チヌの喰いや活性が常に変化しているからであり、それによるアタリの出方が変化するからである。
 釣り場によっては、潮の流れに押されてエサの沈むスピードが変わり、それをアタリと間違うこともあるだろうし、エサ取りのアタリをチヌアタリと見間違うこともあるだろう。
 変化があればアワセていくことで、そこでの状況が学習できるのだ。
 私はエサ取りのようなアタリも全てチヌのアタリと思ってアワセている。
 実際、エサ取り特有のビビッとしたアタリでチヌが釣れることが何度もあるのだ。

 神戸港の場合、底までの深さが四ヒロ〜五ヒロ強といった釣り場が数多く存在し、底までの深ダナもそんなに苦労せずに探っていける。
 専門メーカーからは回転の良いリールや、糸通しの良いへチ竿が発売されているので、タックルには苦労しないですむ。
 パイプでの底までのタナアタリで、止まりや明確な引き込みアタリでのアワセの基本は即アワセである。
 カツンとした前アタリは竿に乗せるようにアワセている。
 深ダナでのこれからの外道は、フグやベラ、サンバソウ等も少なくなり、ハネやボラがエサを引き上げるときに喰ってくることもある。
 小型のエサ取りは、ある程度オモリや狙うタナでかわしていくことができる。
 深ダナで即アワセでチヌを確実にフッキングするには、パイプの大きさ・形・針のつけ方が重要だ。
 平均して小指の第一間接ぐらいまでの大きさで、どんな針を使う時でも、針先がパイプで隠されない位置につけるようにする。
 当然のことだが糸ふけは極力ないようにして、張らず緩まずといった感じで落とし込む。オモリは出来るだけ軽くが基本だが、糸ふけが出る荒れた状況では5Bを2個、3個と追加していく。
 底でのアタリは、初冬と二月・三月では異なる。
 初冬でのアタリは割りとはっきりと出ることが多い。
 代表的なパターンとして

  一.底についてから糸がモゾモゾと動く。
  二.前アタリのあと竿先を押さえ込む。
  三.糸や竿先に変化が無く居食いをしている。

 といったアタリがある。

 一のアタリは即アワセ、二のアタリは押さえ込んだところをアワス。
 三の状況ではアタリの確認のため、一般的には底に着いてから数秒後に聞きあわせをして、チヌの重みや動きを感知してアワセていく。
 いずれにしても喰いの活性は高いアタリなので、パターンをつかめばチヌを釣り上げるのは、そんなに難しいことではないだろう。
 使用するへチ竿の穂先の調子によっても、アワセ方が異なる。
 感度の高い硬調子の竿先の底での聞きあわせは、エサを持ち上げるのではなく、エサの重みを手元で感じながら、アワセるようにする。
 一方で柔らかい穂先(ピンとしたシャープな柔らかさ)の場合は、糸を張って穂先でアタリをとる。
 へチ独特の手元の音や、重みを感じて即あわせをする釣り方や、難囲度の高い水温が下がりきってから春先にかけての、チヌの低活性下での釣り方は、別の機会にでも又話してみたいと思う。